福岡県北九州市の職員が8月、飲酒運転で2人続けて逮捕されたことをめぐり、武内市長は28日、改めて再発防止に全力をあげる考えを示しました。
◆北九州市 武内市長
「大変大切な日であったということも相まって、非常に強い遺憾の極みでございます。職員1万2000人分の1という問題としてではなく、市役所全体で飲酒運転の撲滅、そして信頼回復への闘いに挑んでいきたい」
北九州市の武内市長は28日の会見で、8月に2人の職員が飲酒運転で逮捕されたことに改めて遺憾の意を示しました。
北九州市内で県民大会が開かれた8月25日の飲酒運転撲滅の日に、八幡西区役所の担当係長(52)が遠賀町内で酒気帯び運転の現行犯で逮捕されました。
また4日には八幡西区で市直営の保育所の保育士(36)が同様に逮捕されていて、相次ぐ職員の逮捕を重く見た市は、26日に緊急の幹部会を開いて、組織を挙げて再発防止に取り組むことを決めました。
武内市長は「特定の事例を指すものではない」と前置きした上で、アルコール依存症が疑われる職員には産業医や医療機関と連携して治療をサポートし、病気休暇などを取った場合は、管理監督者や所属長が定期的に療養の状況や病状を確認すると述べました。
市は今後早急に、専門家を含めた緊急飲酒運転撲滅対策会議を立ち上げ、1カ月以内に再発防止策を取りまとめる方針です。