宮城県多賀城市は8月28日、職員3人に対する懲戒処分を発表した。
公用車を免許失効状態で運転した事案や、調査時の不手際で水道管を破損し大規模断水を引き起こした事案が含まれる。
免許失効に気づかず公用車を4回運転
保健福祉部所属の36歳の男性職員は、去年8月から今年3月まで、自動車運転免許の更新手続きを怠り、免許が失効した状態で公用車を4回運転していた。
3月に本人が失効に気づき、上司へ申告したことで発覚した。
調査時の不手際で水道管破損、98戸が断水
また、教育委員会の33歳と54歳の男性職員は、去年5月、市内で土地調査を行った際、事前の確認不足のまま掘削作業を実施。
その結果、水道管を破損し、近隣住宅98戸が一時断水する事態となった。
その後の調査で、職員間での書類確認や現地立ち会いなど、組織体制上の不備も明らかになった。
市長が謝罪「信頼回復に全力で取り組む」
多賀城市は3人を8月28日付で戒告の懲戒処分とした。
深谷晃佑市長は「市民の信頼を損ねたことを深くお詫び申し上げます。信頼回復に向けて、職員への指導監督を徹底してまいります」とコメントしている。