やりたいことをクリアにするために、ちょっとしたワークをご紹介します。
「スタバの新作ドリンクを飲む」「手芸教室に通う」「オンラインで英会話レッスンを受ける」……何でもいいので、やってみたいことをふせんにバーッと書き出します。
特に子育て中だと、「自分の好みより、まず子ども優先」になることのほうが多いですから、自分軸だなどと言ってもいられないでしょう。

他人軸ではなく、自分軸で「好き」を見つけていく。それがやりたいことを見つける第一歩です。
食後の飲み物をコーヒーにするか、紅茶にするか。そんな小さなことからでいいのです。
「今、私が本当に欲しいのはどっち?」と考えるクセをつけていきましょう。
「やりたいこと」はやってみよう!
ある程度やりたいことがある人は、とりあえず「やってみる」のもおすすめ。
時間は有限です。
年齢を重ねるごとに、できることとやりたいことの時間のバランスの大切さに気づかされるものです。
副業がしたいなら、もう始めてしまいましょう。
気になるイベントがあるなら、日程がOKなら申し込んでみましょう。

私自身、後悔していることがあります。
結婚後、インテリアコーディネーターの資格を取ろうと考えたのですが、そのときなぜか「もう24歳(!)だから、遅すぎる」と尻込みしてしまったのです。
整理収納に関する資格を取ったのは、それからだいぶ経った40代のときでした。
そのときに、インテリアコーディネーターの資格も一緒に取るか、再び迷ったものの、やはり「絵が下手だし……」「美的センスに自信がないし」と勝手に諦めてしまいました。
しかし片づけのプロとなった今、どうしてあのときインテリアの資格を取らなったんだろうと後悔しています。ひとまず挑戦しておけばよかったのにと。
「長期的なやりたいこと」にも目を向ける
目の前の「やりたいこと」がクリアになってきたら、より長期的な「やりたいこと」も考えてみるといいと思います。
「来年、パリに行きたい!」と思っても、いきなり行ける方は限られているでしょう。
でも、「5年後にパリに行く」と予定しておけば、お金も時間も、無理なく都合できるのではないでしょうか。
さらに大きな時間軸でやりたいことを捉えたい方は、80歳ぐらいまでの「人生のスケジュール」をざっくり考えてみても楽しいかもしれません。
そして、とにかくやる。失敗もOK。
教材だけ買って終わった資格試験も、面倒で通うのをやめてしまったヨガも、すべて自分の「好き」を知るための勉強代だったと思えばいいんです。
日々の細かいこと、大きな目標。すべてを楽しくやるために、自身の心の動きに素直になっていただきたいと願っています。
下村志保美
時間×片づけコンサルタント。家計アドバイザー。片づけのプロ歴11年以上、3000名以上の方の片づけの悩みを解決。人気サイト「ESSEonline」での片づけと節約に関するコラムが反響を呼ぶ。『DayDay.』(日本テレビ)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)などメディア出演多数。著書に『「お金が貯まる家」にはものが少ない』(扶桑社)、『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房)がある。
