夏休みも残りあとわずかとなる中、自由研究がまだ終わっていない子供たちに、おすすめの実験を紹介します。
ベネッセによりますと小学校低学年は定番の「割れないシャボン玉」が人気。
高学年は、社会科の授業に関連したものが多く、自分が住んでいる地域の方言や、姉妹都市を研究したりしているようです。
中学生になると「野菜のDNAを取り出してみよう」や「天動説と地動説」など、より専門的なテーマが多くなっています。
また最近ではChatGPTなどのAIを活用してテーマ決めている子供もいるということです。
続いては、自由研究におすすめな実験を紹介します。
振るだけ色が変わるという液体を使った不思議な実験です。
今回、実験について教えてくれたのは大分大学の井上高教教授と、大分市にあるО-Laboの今泉純子館長です。
ーー大分大学理工学部井上高教教授
「きょうはメチレンブルーという色素分子を使って、酸化還元反応という色が付いたり消えたりするリズム反応をやってみます。早速実験をやってみましょう」
用意するものは、中をよく洗ったペットボトルにペットショップで魚の薬として売られているメチレンブルー水溶液、それにぶどう糖と水酸化ナトリウムです。
水酸化ナトリウムは市販されていないので漂白剤や重曹で代用してください。
まずは水道水100ミリリットルに対して、ぶどう糖5グラムを溶かします。そこにメチレンブルー水溶液を数滴たらします。
ーー大分大学理工学部井上高教教授
「水酸化ナトリウムを入れたらすぐに反応が始まるので、ちょっとひと工夫。最初にペットボトルに液体を移します。その次に水酸化ナトリウムを大体2グラム入れてみましょう」
その後、ペットボトルのふたを閉め水酸化ナトリウムが解けるようにしっかり振ります。
すると…
ーーTOS児玉直輝記者
「お!すぐ透明に変わるんですね 」
なんと液体が無色透明に変わりました
ーー大分大学理工学部井上高教教授
「ではこれを1回振ってみましょう」
ーーTOS児玉直輝記者
「おー!青くなりました。あっという間に今度は青に変わりました」
その後、青色に変わった液体はまた透明に戻り、ペットボトルを振ると再び青色に変化しました。
ーー大分大学理工学部井上高教教授
「これはメチレンブルーという色素分子が水酸化ナトリウムによって色が落ちる。その後、さっきみたいに(ペットボトルを)振ると空気中の酸素がメチレンブルーを酸化して青色に戻す。そしてまた、水酸化ナトリウムが色を消す酸素が色を付けるということを繰り返している」
紹介したのは酸化還元反応と呼ばれる実験で、中学校2年生で学ぶ内容です。
井上教授によると、このように薬剤の量や水の温度を変えると違った結果が得られるそうなので、様々なパターンを試してまとめるとより良い自由研究になるのではないでしょうか。