7月、パワー半導体を製造するJSファンダリが破産したことを受け、8月26日、解雇された元従業員の再就職を支援するための合同企業説明会が小千谷市で開かれました。

【元従業員(50代)】
「正直、ちょっとずつ金銭的に厳しくなっている」

【元従業員(20代)】
「お金はかかるものなので、生活していく上で大変」

こう話すのは、パワー半導体ウエハーの製造を手がけていたJSファンダリの元従業員です。

JSファンダリは7月14日、約161億円の赤字を抱え破産を申請。小千谷市の工場で働く500人を超える従業員を即日解雇していました。

【小千谷市 宮崎悦男 市長】
「従業員の気持ちに寄り添っているとは到底思うことができない」

この問題を受け、県や小千谷市などは緊急の雇用対策本部を設置し、解雇された元従業員の再就職に向けた支援策などを検討。

また、花角知事は武藤経産相に替わりの事業者誘致に向けた支援などを要望しています。

こうした中、8月26日、ハローワーク小千谷は再就職支援の一つとして元従業員などを対象にした合同企業説明会を開催。

小千谷市内に本社があり、小千谷商工会議所に加盟する40社が参加し、職を求め訪れた約140人に対し会社説明を行いました。

解雇から1カ月以上が過ぎる中、説明会に参加した元従業員は…

【元従業員(20代)】
「(Q.JSファンダリから説明は?)特にはない」

【元従業員(50代)】
「6月分と7月分は未払い」

会社からはいまだに解雇前の給料の支払いがなく、詳しい説明も受けていないという元従業員。不安を抱えながら就職活動に臨みます。

【元従業員(50代)】
「50代なので10年ぐらいは働かないといけないが、どうしても年齢の壁があって、企業も年齢がいっているとなかなか取りづらいところもあるので、この先決まるのか心配」

【元従業員(40代)】
「一日でも早く就職するために、積極的にセミナーとかに参加して、早く就職が決まれば」

ハローワークは8月29日、長岡市でも合同企業説明会を開く予定です。

NST新潟総合テレビ
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