新潟県教育委員会は25日、生徒に対するセクハラ行為で下越地方の高校に勤務する60代男性教師を減給2カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
生徒に対するセクシャルハラスメントで減給2カ月の懲戒処分を受けたのは下越地方の高校に勤務する60代の男性教師です。
男性教師は去年10月、顧問を務める部活動の生徒を自家用車で送る際、不適切な発言をし、また去年12月、別の生徒を自家用車で送る際、生徒の指3本を握り、今年4月には、この生徒を自家用車で送る際、3~5分程度手を握ったということです。これらの行為により、被害生徒たちが不快感や恐怖感を持つ事態を招きました。
県教育委員会によりますと、今年4月に手を握られた生徒から学校に申し出があり発覚。発覚後、他の部活動の生徒に聞き取りを行ったところ、生徒を性的な対象とみていると受け取られる不適切発言についても判明したということです。
県教育委員会の調査に対して、男性教師は「指3本を握ったのは自分が手を怪我していたので手の握力がなくなっていることを伝えたかった。何も意識していなかった」と話し、手を握ったことに関しては「部活で結果を残せず悩んでいた生徒を励ますつもりで手を握った」と話していたということです。
また、被害生徒は、その時の心境を「手を握られて怖い、気持ち悪い」「早く手を離してほしい」と答えていたということです。
県教育委員会は「県民の皆様の学校教育に対する信頼を大きく損なうこととなり、大変申し訳なく思っております。県教育委員会としては被害生徒によりそうことを第一に対応して参ります。これまでもセクシャルハラスメントを含めた非違行為などがないよう再三にわたり指導してきたところですが、改めて非違行為の根絶にむけ、各校に対し、強く指導するとともに教職員ひとりひとりの意識を高め、県民からの信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。