タイ・バンコク近郊で8月18日、古着店で日本人とみられる3人組が、約6万8000円のビンテージTシャツ1枚を盗んだ。この3人組は、Tシャツ30枚選べるパッケージを購入して、約2時間店内を物色し、2人が会話で注意をそらす間に1人がシャツを丸めてバッグへ隠し、その後、別商品の代金だけ支払い退店したという。

1990年代ハーレーダビッドソンTシャツを…

8月18日、タイの首都バンコク近郊にある古着店の防犯カメラが捉えたのは、来店した3人の若者グループだ。

Tシャツを手に取り、小さく丸める男
Tシャツを手に取り、小さく丸める男
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黒い服と帽子をかぶった男が、店内で1枚のTシャツを手に取り小さく丸め、バッグに素早く入れる瞬間が捉えられていた。

店によると、盗まれたTシャツは1枚。1990年代のハーレーダビッドソンのビンテージTシャツで、日本円で約6万8000円だ。盗んだのは日本人グループとみられている。男は箱の中からTシャツを取り、置いてあった自分のバッグの中に隠したという。

古着店のオーナー・シアンポンさん:
日本語で喋っていた。翻訳アプリでタイ語と日本語を変換しながら会話しました。

「日本語で喋っていた」約2時間かけ店内を物色

古着の聖地として日本からの買い付け客も多いタイの古着市場。

店に並ぶビンテージTシャツ
店に並ぶビンテージTシャツ

被害に遭った店には、高価なビンテージTシャツがずらりと並び、なかには、日本円で約11万円するTシャツもある。

さらにビンテージものだけでなく安く購入できる古着もたくさんあり、掘り出し物を探す人も多く訪れる。

オーナーによると、男らは古着を30枚まで選べるパッケージを購入し、山積みの古着を1枚1枚丁寧に確認するなど、約2時間かけて店内を物色していた。

すると1人の男が「1990年代のビンテージTシャツはあるか」と尋ねてきたという。

バッグにTシャツを入れる男
バッグにTシャツを入れる男

オーナーが高価なビンテージTシャツがある売り場に案内すると、3人のうち2人が会話などで引きつけている間に、残る1人が自分のバッグの口を開き準備し、オーナーがいる入り口を気にしながら犯行に及んだ。

その後、男らは別の商品の支払いのみをして店をあとにしたという。

古着店のオーナー・シアンポンさん:
タイ人は日本人がルールを守ると信じているので、こういうことをやるとは思わなかったです。このようなことが起きて悲しいです。しっかり名乗り出て責任をとってほしいです。

店側は警察に被害届を提出。男らに対し「まずは反省して店に連絡してほしい」と話している。
(「イット!」8月26日放送より)

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