“中国のハワイ”と呼ばれる海南島で24日、台風13号により建物の破損や洪水などの被害が相次いだ。台風13号はベトナムにも直撃し、3人が死亡、10人以上がケガするなどの被害が出ている。
大雨と強風で高級リゾートが一夜にして一変
8月24日、台風13号が接近したのは中国のハワイと呼ばれる海南島だ。

ホテルのロビーでは、強風が打ちつける扉をスタッフが懸命に押さえていたが、耐えられず窓が破損。風に飛ばされた紙が舞い上がり、ロビーは一瞬にして騒然とした雰囲気となった。
さらにホテルのレストランでは、扉が強風で破壊され、頭を手で覆い逃げる男性や、必死に物陰に隠れる幼い子どもの姿があった。

ショッピングモールでも強風で扉が破壊され、破片が周囲に飛び散る事態となっていた。
多くの観光客が利用する大通りは大量の木がなぎ倒され、海南島は一夜にしてその姿が一変した。

一方、同じ海南島にある街では8月25日、洪水が発生した。住民が顔まで水に浸かりながら傘を差していた。消防隊らは、夜を徹して街に閉じ込められた住民たちの救助活動にあたった。
ベトナムにも台風直撃 街は洪水で水浸し
その後、西に進んだ台風13号はベトナムを直撃。
街は洪水で水浸しとなり、看板や屋根が強風で吹き飛ばされていた。

ベトナムではバイクが主な移動手段だが、26日、道路が冠水したため街ではバイクを押して歩く姿が多く見られた。学校や空港などが閉鎖し、数万人が避難を強いられた。
地元メディアによると、この台風でこれまでに3人が死亡、13人がケガをしたという。
(「イット!」8月26日放送より)
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