岩手県教育委員会では先週から県立高校の再編計画をめぐる住民との意見交換会を各地で開いています。
8月25日は岩手県奥州市で開かれ、出席者から金ケ崎高校の統合に反対する意見が相次ぎました。
25日に奥州市で開かれた意見交換会には県南地区の住民など36人が出席しました。
8月に県教委が公表した2026年度以降の再編計画の当初案では、金ケ崎高校は2028年度に水沢高校と統合するほか、大東高校や岩谷堂高校は専門学科・系列の募集を停止する方向性が示されています。
県教委の担当者は2025年度の入試で、県南地域全体では436人の欠員があったことなど、今回の案の背景を説明しました。
出席した住民
「非常にがっかりしています。どうして金ヶ崎高校を残せないんだと」
住民からは「時間をかけて検討すべき」といった意見や、地域から高校がなくなると人口流出につながるという懸念の声が出されました。
大東高校のOB
「(生徒が)少ないのは事実なので、少しでも先延ばしするしかない」
金ケ崎高校のOB
「単純な反対ではなく折り合いをつけて金ケ崎に高校を残したい」
県教委では11月にも各地で意見交換会を開く予定で、再編計画の最終案はそれらを踏まえ2026年2月に取りまとめる方針です。