任期満了に伴う大郷町長選挙が8月26日に告示され、現職と新人の2人が立候補しました。人口およそ7400人の大郷町。争点の1つは町内で計画される「スマートスポーツパーク構想」です。

大郷町長選挙に立候補したのは、届け出順に新人の石川良彦氏(73歳)と。6回目の当選を目指す現職の田中学氏(79歳)の2人です。

石川氏は町議会の議長を10年間務め、町議会議員11人のうち、8人から支持を受けます。訴えるのは効率の良い財政運営です。

新人・石川良彦氏
「皆さんが日々の生活の中で困っていること、そういったことを一つ一つお金のかからない方法で、今すぐやらなければならない」

現職の田中氏は国会議員や市町村長などの応援を受けます。65歳以上の高齢者が人口の4割を占める町で「若者から選ばれるまちづくり」を訴えます。

現職・田中学氏
「過疎化を脱却するための何かをやらなければならないという模索をしてまいりました。その何かが見つかりました」

今回の選挙戦の争点となっているのはおおさとスマートスポーツパーク構想です。2019年の東日本台風で被災した粕川地区の農地に、サッカーグラウンド12面や1000人が利用できる宿泊施設を作るものです。

町は人口減少対策や経済効果に期待を寄せていますが、議会は町の財政負担などを理由に、予算案を2度、否決しています。

この構想について、石川氏は「見直すべき」田中氏は「推進するべき」の立場です。

新人・石川良彦氏
「本町の身の丈にあった、効率の良い財政運営をしていくべきだと考えております」

現職・田中学氏
「これをやらなければ、大郷町のあすの夜明けはないと思っております」

大郷町の8月25日時点の有権者数は6330人。投票は8月31日に行われ、即日開票されます。

仙台放送
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