こどもへの性暴力や人権被害をなくそうと、富山県南砺市で保育士や保健師などを対象にした研修会が開かれました。

南砺市では今年度から幼児期の子供を対象にした性教育に取り組んでいて、まず、子供と接する職業の大人を対象に研修会を開きました。

26日は、市内の保育士や保健師など55人が参加し、県内で性教育に取り組むNPO法人ハッピーウーマンプロジェクトのメンバーの講義を受けました。

*NPO法人ハッピーウーマンプロジェクト 小林涼子さん
「こどものイヤを尊重されない環境で育つと、相手が変わっても言えなくなってしまう。これは年齢を重ねて自然に言えるようにはならない」

参加者は今後、園児に対して講師を務めていく予定で、グループワークを通して性的同意や体の境界線についてなどを学んでいました。

*南砺市こども課 山田千佳子課長
「この取り組みを通して子供自身が、自分と他人の命の大切さ人権侵害されたりいじめや暴力に遭った時に自分で気づける、自分で声をあげられるように育っていくようになることが期待されている」

南砺市では、来月以降、4歳児とその親を対象に講座を開くことにしていて、今後4年間で市内すべての保育所や認定こども園で実施する計画です。

富山テレビ
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