床上・床下浸水の被害が70件以上確認されている鹿児島県南さつま市では、26日からボランティアによる復旧活動が始まっています。
「ボランティアに参加してもいいかなと思って」
台風12号の被害を受けて、南さつま市社会福祉協議会は25日、南さつま市防災センターに災害ボランティアセンターを設置しました。
26日からボランティアによる復旧活動が始まります。
「行ってらっしゃい。気をつけて!」
こちらは南さつま市加世田内山田です。
この地域では加世田川が氾濫し、住宅が浸水するなど大きな被害が出ました。
轟木康陽記者
「この家に住んでいる50代の男性は、浸水被害を受けて90代の母親を背負い、こちらの階段を上り、2階の物置で一晩を過ごしたということです」
被災した男性(59)
「(母親を)おぶってこう。こんな感じ。後ろに(背負った)母親が『死ぬかと思った』って」
こちらの家は1メートル以上浸水し、92歳の母親と59歳の息子が避難を余儀なくされました。
「これも洗ったら腰掛けに使えるかも」
集まったボランティアは家の周りの泥をホースやブラシで取り除いたり、濡れて使用できなくなった家財などのゴミを処分したりと、住宅の復旧作業に追われていました。
ボランティア
Q.この畳もですか?
「ですね。こんなタンスとかも全部」
ボランティア
「大変ですね。泥が細かい粒子になっているので、なかなかブラシでかき出せなかったり、終わりが見えない」
被災した男性(59)
「(1人では)本当に大変で無理でありがたい。皆さんに来ていただいて。睡眠不足だし、ちょっと疲れて、クタクタのところに来てくれてありがたい」
南さつま市社会福祉協議会によりますと、26日は南さつま市の内外からあわせて36人がボランティアとして復旧活動に参加しているということです。
27日以降も午前9時から午後1時までボランティアの受付を行うということです。