2019年、複数人と共謀して鹿児島県姶良市の高齢女性から現金約120万円を盗んだとして27日、逃亡先のフィリピンから移送され、逮捕された男の身柄が28日、鹿児島地方検察庁に送られました。
28日午前10時ごろ、男が霧島市の鹿児島空港に護送され、警察官に前後を囲まれうつむきながら歩く様子が確認できます。
警察によりますと、窃盗の疑いで逮捕された住所不定、職業不詳の重松英史容疑者(49)は2019年8月、少なくとも男女6人と共謀して、姶良市の当時80代の女性に警察官になりすまして、うその電話をかけて現金約120万円を盗んだとされています。
これまでに逮捕された共犯者の携帯電話の解析や被害者から盗んだ金の流れなどから重松容疑者の関与が浮上したもので、2025年2月に逃亡先のフィリピンで現地の入管当局に身柄を拘束されていました。
逮捕時、重松容疑者は「覚えていない」と容疑を否認していたということです。
県警は闇バイトでメンバーを集めた「匿名・流動型犯罪グループ」による犯行の可能性が高いとみています。
県警は重松容疑者は詐欺グループの中で、主に現金の管理を担当していたとみて動機などを調べています。