8月はじめの豪雨災害から3週間たちましたが、土砂災害の爪痕はいまも生活に大きな影響を及ぼしています。
なかでも深刻なのが道路の通行止めです。
現在も通行止めが続く霧島市牧園町の国道223号線にKTSのカメラが入り、復旧工事が長引く理由を取材しました。
道路全面をふさぎ、バス停の時刻表の高さにまで積もった大量の土砂と倒木。
土砂崩れの発生から3週間たった今も通行止めが続く、霧島市牧園町宿窪田の国道223号線です。
霧島温泉郷へとつながる道路で、観光路線としてはもちろん、生活路線としても重要な道路です。
こちらは土砂崩れ発生前の現場です。
それが、土砂崩れによって状況は一変。
発生直後には、膨大な量の土砂と倒木が道路を埋めてしまいました。
復旧工事を行う県姶良・伊佐地域振興局によりますと、崩壊したのは、道路に面する高さ90メートルの斜面で、そこから出た大量の土砂と倒木が道路を埋めつくしたということです。
現場付近では、迂回を余儀なくされたドライバーが引き返す姿もみられました。
畜産用おがくずを運搬
「そこの肥育センターに(おがくずを)持って行く。また引き返して横川の方に回るしかない。大変ね」
復旧工事は、大量の土砂の撤去に加え、崩れて不安定となった斜面の安全確認や、落石などを防ぐ対策も必要なことから、時間を要しているということです。
県では早期の片側通行化を目指していますが、復旧の時期は未定だということです。
今ご覧いただいた国道223号線の通行止め区間がこちらになります。
迂回ルートはこちらの県道になるんですが、こちらも斜面の崩壊で通行止めとなっています。
牧園地区から霧島市の中心部までは大きく回り道をすることを現在も余儀なくされています。