その土地ならではの体験と料理で、観光客をもてなします。
鳥取県湯梨浜町が、海外からの観光客の誘致にもつなげようと、体験型の新たな観光プランを企画しました。
地域課題の解決も狙ったというユニークなプランを一足早く体験してきました。
福島睦アナウンサー:
鳥取県湯梨浜町で来月から地元の食や自然を楽しめる新たな観光プランが始まるということで、私も体験したいと思います。
この日は、新たな観光プランの体験会。
県中部の観光関係者に混じって参加しました。
福島睦アナウンサー:
私は葉っぱの柄に挑戦したいと思います。
まず体験したのは、竹を使った工芸品の製作。
様々なサイズから選んだ竹の幹に穴をあけて模様をつけ、「灯籠」を作ります。
模様が描かれた型紙を竹に貼り付け、デザイン通りにドリルを使って穴をあけていきます。
開けたい穴の大きさによってドリルの太さを変えながら慎重に穴をあけていきますが…。
福島睦アナウンサー:
早速ズレてしまってます。
集中力と力加減が重要です。
はじめはなかなか思い通りに進みませんが…。
福島睦アナウンサー:
安定してきた。
慣れればスムーズに作業が進みます。
福島睦アナウンサー:
最後の一つ、できました。試しに電球にはめてみます。
福島睦アナウンサー:
鮮やかに葉っぱが浮かび上がりました。やりました。
世界に一つだけの竹灯籠が完成。
デザインによってあかりの灯り方が変わります。
この湯梨浜町の新たな観光プラン、テーマは「竹」。
海外からの観光客もターゲットに、日本文化の象徴ともいえる「竹」に目を付けました。
湯梨浜町観光協会・伊藤やよい事務局長:
羽合と東郷、2つの温泉地がある湯梨浜町、宿泊や温浴施設がありながら、観光客が町内に滞在する時間が短いことが課題となっていました。
そこで、観光協会が食事と組み合わせた体験型の観光プランを企画、滞在時間を伸ばし、町内での「消費」を促す狙いです。
体験に使う竹は、適切に管理されていない放置竹林から伐採されたもの。
景観を損ね、災害の原因になることもある放置竹林の対策にもつながります。
プランではこのほか、箸をつくるコースも用意しました。
福島睦アナウンサー:
竹細工の体験が終わったあとはこちら、地元食材をふんだんに使った贅沢なランチが楽しめます。
ランチに使われる器も竹製。
町内で養殖されたサーモンの天ぷらや東郷湖で獲れたしじみの味噌汁など地元産を中心に、その時々の旬の県産食材を使った料理を引き立てます。
福島睦アナウンサー:
湯梨浜サーモンをいただきます。上品な味わいです。脂っこくなく、さっぱりとしていて優しい甘みを感じます。
湯梨浜町観光協会・伊藤やよい事務局長:
湯梨浜町には旅館や温泉があります。宿泊とセットで、トータルで湯梨浜町を満喫していただきたい。
竹細工体験とランチを楽しむ新たな観光プランは9月1日から販売。
料金は、体験や料理の内容に応じて2000円から6000円。
特典として温泉施設の入浴割引券なども配布されるということです。