ずらりと並んだのは、収獲されたばかりの新米。
松江市で2025年産のコメの初検査が行われました。
異例の猛暑と少雨を乗り越え実った新米の出来栄えは…。
8月28日朝、松江市にある「JAしまね」の倉庫。
収獲されたばかりの新米の出来栄えを確認する今シーズン初めての検査式です。
島根県農業協同組合・中村隆副本部長:
「猛暑や渇水が心配されるなかで農家の方が丹精込めて作られたコメ、きょう初検査式を迎えられたということで1回安堵している。ぜひとも島根産のコメを消費者の皆さまには味わっていただきたいという風に思っています」
検査を受けたのは松江市で栽培された「コシヒカリ」「つや姫」「つきあかり」の3つの品種、合わせて1000袋。
検査員が1袋ずつコメを抜き取り、粒の色あいや割れていないか、異物が混じっていないかなど目で見て確認しました。
検査員:
「高温と水不足の影響が結構出ていて、米が白く濁ってたりとか、少し痩せてたりといった影響が見受けられる。カメムシに吸われたコメはどうしても味が。見た目も悪いし、味も悪いし」
28日の検査では、1等米の割合が「つきあかり」は2024年に比べ増加したものの、「コシヒカリ」と「つや姫」はゼロ。
異例の高温が続いたことや梅雨明けが早く雨が少なかったことに加え、カメムシによる被害も発生、品質に影響したとみられます。
一方で出荷の際、農家に支払われる前払い金「概算金」は過去最高の水準に。品質低下によるコメ不足の懸念もあり、新米のシーズンを迎えても「令和のコメ騒動」再来の不安をぬぐえません。