福島県は毎年3月11日に開催している「東日本大震災追悼復興祈念式」について、2027年は双葉町を主会場に執り行うことを決めた。
これは8月26日に行われた「新生ふくしま復興推進本部会議」で決定されたもので、震災・原発事故による被害があった浜通りでの開催は初めて。
この式典は東日本大震災の翌年の2012年から始まり、毎年福島市内が会場となっていたが、2026年春に双葉町と浪江町にまたがる「復興祈念公園」の供用が開始され、同年夏頃には公園近くでカンファレンスホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」が開業することから同地での開催が決まった。
主会場には「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」が使用される予定で、県は復興祈念公園など周辺の施設の活用も検討している。
会議に出席した内堀知事は「被災地の実情を直接感じていただけると考えている。風化の防止・記憶の伝承などの観点も大事にしながら、浜通りでの開催に一丸となって準備を進めてほしい」と話した。