2025年はメンバーをほぼ総入れ替えした福島ファイヤーボンズ。大改革のワケとは?チーム編成のキーマンを直撃した。

新チームは1人を除き選手を総入れ替え
8月24日、福島県郡山市で新チーム初の公開練習に臨んだ福島ファイヤーボンズ。集まったファン・ブースターは約350人。
「新しい選手になったから、いっぱい頑張ってほしい」「ほとんどの選手が新しい選手なので、どんなプレーするのかなと思って楽しみに来ました」と話すブースターたち。

2025年は昨シーズンからほとんどの選手を入れ替え、かつてない刷新に打って出たのだ。笠井康平選手は「僕だけ残った状況もそうですけど。去年苦しい思い・悔しい思いをしたので、結果にこだわって、1年間頑張りたい」と話す。
チーム再生を託された男
B2東地区最下位に終わった昨シーズン。そんなチームの再生を託された男性がいる。選手の編成などを担うGMに新たに就任した渡邉拓馬さん。「将来的には(福島に)関わりたい思いがありましたけど、まさかGMとして福島に戻ってくるとは予想もしてなかった」という。

福島市出身の渡邉さんは、かつて福島工業高校時代の全国大会準優勝に加え、その後は日本代表でも活躍。昨シーズンまでB1京都のGMだったが、ある思いを持って帰ってきた。
Bプレミア参入へ「覚悟」
「そのくらい覚悟がないと変えられない」
「自分がまず覚悟を決めて」
「覚悟を決めて、本当に変えなきゃいけないという思いで」
何度も口にした「覚悟」という言葉。2026年から始まる新たなトップリーグ、Bプレミア参入を目指すボンズ。しかし、そのために今シーズン求められる1つが、ホームの観客動員数・平均4000人。これまで着実に集客は伸ばしつつも、2024年の2倍近い増加が絶対条件だ。

渡邉GMは「中途半端なことをしていたら何も変わらないというのが、自分の中ではあって、覚悟とか思いを持った人を集めているので、毎試合、自分たちの人生をかけるような試合ができるところが、このチームの強みかなと思います」と話す。
ハイテンポなバスケットで新風を
一方、2025年4月の、昨シーズンホーム最終節。郡山市に新たに誕生した宝来屋ボンズアリーナで、過去最多の入場者数となる4616人を記録!笠井康平選手は「ここまでの空間・雰囲気が作れるんだと、すごく感動と高揚感がすごかったのはよく覚えているので。どんどん会場に来たいと思ってもらえたら嬉しいなと思います」と話す。

さらに、実績豊富なライアン・マルシャンヘッドコーチが、新風を吹き込む。「オフェンス・ディフェンスともにハイテンポなバスケットをしたいと思っています。NBAなどでコーチをした経験も取り入れながらやっていきたい」と話す。

変わる・勝つ・這い上がる…ファンに約束を果たす新シーズン開幕は10月4日だ。
(福島テレビ)