夫のDV(=ドメスティック・バイオレンス)から避難している女性の住所を、兵庫県尼崎市が、誤って当時の夫に伝えていたことが分かりました。

尼崎市によると、女性は2024年6月に夫からのDVの被害を届け出ていましたが、2024年8月に国民健康保険の書類を女性に返送する際、尼崎市の職員が誤って、当時の夫が住む家に送りました。

書類には、女性の避難先の住所が記載されていたということです。

尼崎市は女性に謝罪し、新たな一時避難先の確保のほか、転居費用などとしておよそ135万円の賠償金を支払って和解しました。

尼崎市は原因について、DV被害者として配慮を要する世帯かどうか複数人で確認することにしていたものの、職員が怠っていたということです。

尼崎市は、「今回の事案を重く受け止め、改めて事務の流れを確認してマニュアルの見直しを行い、確認すべき内容を明確にする」とコメントしています。

関西テレビ
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