「火山防災の日」の26日を前に、内閣府は、富士山噴火による被害を想定したCG映像を初めて公開しました。
富士山で大規模な噴火が発生した場合、無数の大きな噴石が吹き飛ばされるほか、溶岩流や、時速100キロを超える火砕流などが発生すると想定されています。
また、風向きによっては、富士山から100キロ離れた東京・新宿でも細かな火山灰が降り、2日後には5センチ以上に達します。
灰に雨が降ると、水を吸って重くなり、木造家屋が倒壊する恐れがあり、道路は通行不能になるとしています。
ほかにも、断水、停電、鉄道の運行停止などの恐れがあり、噴火から15日目、降灰の影響は首都圏全域に及ぶとしています。
内閣府は、降灰の量に応じて4段階の行動をするべきとした「首都圏における広域降灰対策ガイドライン」を3月に公表していて、自治体や事業者と対策を検討する方針です。
火山防災の日は明治44年の26日、浅間山に日本で最初の火山観測所が設置されたことから制定され、内閣府は「噴火での物流の停滞に備えて、普段から食料品などを備蓄してほしい」と呼びかけています。
【動画】富士山の噴火被害を想定したCG映像…新宿にも降灰 道路は通行不能に