8月下旬に入っても、猛烈な暑さが終わる気配がない。出口はいつなのか?

季節が進み、毎日のように30℃を下回るのはいつ頃になりそうか、主要都市ごとに最新の予想を調べてみた。

天気図に“かすかな秋のサイン” 

21日(木)も依然として本州付近は猛烈な暑さが続いており、埼玉・鳩山町、茨城・筑西市では39.3℃と危険な暑さを記録した。

この夏は北日本でも異常に気温が高く、21日(木)までの「猛暑日(最高35℃以上)」の年間日数は、盛岡市で9日間、仙台市で11日間など、過去最多を更新している。

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一方で、いま北日本には“季節の変わり目”となる前線が停滞し、東北の日本海側では記録的な大雨となっている所も。しばらくは低気圧が通過するなど雨雲の通り道になりそうで、北日本に限るが周期的に雨が降る様子から、少しだけ“秋の気配”が漂い始めたと言える。

8月は厳しい残暑が続きそう

この先1週間の気温予想を見ると、札幌市は週明けから30℃を下回る日が続く。最低気温もいっときより低く20℃を下回る日が多くなる。ようやく厳しい暑さから本格的に解放されそうだ。

ただ、東北から九州にかけてはまだ厳しすぎる猛暑が続く。24日(日)にもまたピークが来そうだ。仙台市は雨の日と晴れの日で気温差が大きくなるが、24日(日)は37℃予想。東京都心や大阪市も同じく37℃まで上がる見込み。名古屋市は39℃と危険な暑さとなる。

主要都市で30℃を下回るまで「あと2カ月」?

2週間予報から見ると、9月がスタートしても関東から西はなかなか30℃を下回る日はない。19日(火)に気象庁から発表された最新の3カ月予報によると、気温は全国的に10月にかけて「平年より高い」予想だ。

主要都市の最高気温が毎日のように30℃以下になるのはいつか。最新の予想を調べたところ、以下のようになった。

●札幌市
平年:一年中30℃以下
今年:9月下旬か

●仙台市
平年:一年中30℃以下
今年:10月上旬か

●東京都心
平年:9月2日ごろ
今年:10月中旬か

●名古屋市
平年:9月12日ごろ
今年:10月中旬か

●大阪市
平年:9月15日ごろ
今年:10月下旬か

●広島市
平年:9月12日ごろ
今年:10月下旬か

●福岡市
平年:9月7日ごろ
今年:10月下旬か

平年値では、東京都心は9月に入ると最高気温が30℃以下となり、名古屋市や大阪市、福岡市も9月中旬には30℃に届かなくなるのだが……。

今年は10月に入ったら、ようやく30℃以上の日が減ってきそうだ。ただ油断はできない。

過去に観測された「真夏日(最高30℃以上)」の最も遅い記録は、仙台市は10月2日、東京都心は10月19日、名古屋市10月17日、大阪市は10月20日、福岡市は10月18日、熊本市は11月5日。

“長い夏”はまだまだ続きそう。引き続き体調管理にご注意いただきたい。
(日本気象協会 気象予報士・石榑亜紀子)

フジテレビ気象センター
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最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。