北海道南部の江差町で連日、農作物を食い荒らしているクマに新事実だ。
出没しているのは1頭ではなく、複数頭の可能性があることがわかった。
住民には不安が広がっている。
畑のスイカ約100個食い荒らされる
「前日に被害があった家庭菜園から約300m離れた畑で、スイカ約100個が食い荒らされる被害がありました」(阿部空知記者)
またもや、クマによる被害だ。
8月19日午前6時30分ごろ、江差町の畑でスイカ約100個が食い荒らされているのを農家の男性が見つけ役場に通報した。
「クマが憎いとは思わない。クマも生きなければならないので、食べ物がないから仕方がない。生活圏に入ってこられたら、どうしようもできない」(被害にあった農家)

無人カメラに映る“スイカくわえたクマ”
夜の畑をスイカをくわえて歩き回るクマ。
18日には住宅の家庭菜園でスイカ約15個の被害が確認されている。
UHBが設置した無人カメラが、その様子をとらえていた。
「このクマを駆除しないと、来年はスイカなどを作れない」(被害にあった住民)

クマ“複数頭”の可能性も
江差町では8月に入りクマによる農作物の食害が15件以上確認されていて、道は町全域にヒグマ注意報を出している。
クマの行動範囲は南北約10kmと広い範囲に及んでいる。
そのことから関係者によると、農作物を食い荒らすクマは1頭ではなく、複数頭いる可能性もあるとみられることが新たにわかった。
町内の小中学校では25日に始業式を迎える。
町は対策を協議するとともに、住宅を戸別に訪問するなどして注意を呼び掛けている。
