渇水による影響が出ていた新潟県上越市の農家は先日までのまとまった雨を喜ぶ一方、今後の天気に気をもんでいる。上越市のコメ農家に話を聞いた。

■経験したことのない猛暑と水不足…
雨水や雪どけ水を活用する上越市牧区の天水田。
「出穂期を迎える稲にとって、先日までのまとまった雨はまさに恵みの雨だった」とコメ農家の中川卓夫さんは話す。
「やっと水分をもらって良い稲になってくれるんじゃないかと期待している。ひと安心しているところ」
上越市牧区で長年にわたりコメを栽培してきた中川さんだが、今年は経験したことのない暑さと水不足に悩まされたという。
「1週間どころかその前は全然水がなかった。からからになって、水がないから稲が枯れていった」

■水田ひび割れ…天気との戦い続く
1カ月以上雨が降らなかったため水田はひび割れ、さらに天水田に水を引くため池も初めて枯れてしまった。
それでも先日までの雨でなんとか稲も持ち直し、秋の収穫へ望みが生まれたと話す。
「今回の雨が本当に恵みの雨で少しは安心。これでまた秋、良い米が取れることを期待している」
今後は気温の高い日が続く予想となっているが、気温が高すぎると品質が落ちてしまう一方、雨ばかりでも実入りが悪くなるため、農家の天気との戦いの日々が続く。
中川さんは「これから1週間ぐらい天気が続いてくれると、出た穂が良い実になってくれると思う」と期待を込めて話していた。
