13日、大分県津久見市の保戸島沖で起きた船舶の事故についてです。

大分海上保安部はヨットと衝突し、男性を死亡させたとして、砂利運搬船の船長を逮捕。

14日も船で実況見分を行うなどして、原因を調べています。

13日朝に起きた船舶の事故。津久見市の保戸島から北東およそ2キロの海上で砂利運搬船とヨットが衝突し、ヨットに乗っていた大分市の医師・山本真さん70歳が死亡しました。

この事故を巡り、大分海上保安部は業務上の注意義務を怠り、山本さんを死亡させたとして、「第三十八さだ丸」の船長の望月佑紀容疑者28歳を逮捕しました。

認否は明らかにされていませんが、望月容疑者は「視界が悪かった」と説明しているということです。

◆TОS小野真奈美記者
「大分市の大在公共ふ頭には津久見市の保戸島沖でヨットと衝突した第三十八さだ丸がとまっています。現在、中では海上保安庁による捜査が行われているとみられます」

海上保安部は14日も船で実況見分を行ったほか、船長以外の4人の乗組員など関係者から引き続き、話を聞いているということです。

また、この事故について、国の運輸安全委員会も今後、調査を行う方針です。

◆佐伯セーリングクラブ 上杉育功さん
「ここに山本さんの船がとまっていたので、ここから声をかけてヨットレースの参加のお礼を言って気をつけてと送り出した」

関係者によりますと、事故で亡くなった山本さんは8月10日に佐伯市で行われたヨットのレースに参加。


その3日後、大分市に戻る途中で事故にあったとみられます。

◆佐伯セーリングクラブ 上杉育功さん
「(佐伯セーリングクラブの)副会長がヨットの残骸を少し集めて帰ってきたが、見るからに木端微塵。いまだに信じられないのが率直なところ」

また、山本さんは大分市の大分協和病院で院長を務め、地域医療や難病支援に尽力していたということです。

なお当初、捜索は、ヨットに複数の人が乗っていた可能性があるとして行われていましたが、海上保安部は山本さん以外に乗船者はいないと判断し、13日で終了しています。

テレビ大分
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