2025年8月、熊本県を中心に、九州各地で土砂崩れや冠水被害など記録的な大雨が相次ぎました。東海3県でも11日までの大雨の影響で、お盆休みの観光地にも影響が出ています。

■増水して濁流に…名物の『足湯』も中止に
お盆休みを襲った記録的な大雨。東海地方でも、岐阜県下呂市萩原で降り始めから424.5ミリと、8月の1カ月間に降る平年雨量を超える大雨となり、岐阜県の飛騨地方を結ぶ鉄道や高速道路も一時ストップしました。
大雨から一夜明けた12日朝も、白川町を流れる飛騨川は、茶色く濁った水が濁流となって流れていました。
JR高山線の下呂駅前の河原にある足湯は、普段は無料で楽しめる下呂温泉名物の人気スポットですが、飛騨川の増水で利用することができません。

近くの美濃焼の店:
「去年と比べると、人の数が見て分かるぐらい少ないです。この3連休、人が増えることを期待していたんですけど、雨の影響が大きかったなと思っています」
JR高山線は11日に続いて、12日も下呂駅と高山駅の間で終日運転見合わせとなりました。周辺の高速や一般道の通行止めの影響もあり、旅行や帰省する人々にも影響が出ています。
各務原市から来た人:
「道路があちこち止まっていて大変でしたね。ぐるっと回って、ぐるっと回って、やっとたどり着いた」
大阪から来た人:
「高山の実家に帰省するところだったんですけど、高速が止まっていたので、いつもは4時間ぐらいなのが(下道で)8時間かかってやっと着きました」
■「郡上おどり」にも大雨の影響 お盆恒例の『徹夜おどり』は
大雨の影響で岐阜県郡上市では11日、夏の風物詩「郡上おどり」が中止となりました。
7月から9月にかけて続く郡上おどりは400年以上の歴史を誇り、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。地元住民や全国から来た浴衣姿の観光客らが、下駄の音を鳴り響かせ踊る姿は圧巻です。

8月13日からは朝まで踊り明かす恒例の「徹夜おどり」が始まります。12日は小雨が降る中、看板を取り付けたりテントを張ったりするなどの準備が進められていました。

郡上おどり運営委員会の担当者:
「明日からは4日間、徹夜おどりなんですけれども、天気が良さそうなのでたくさんの方に楽しんでもらいたいですし、地元の踊り好きな人、郡上市以外の人も一緒になって輪を作って踊りができたらいいなと思っています」