物流業界でドライバーの高齢化や人手不足が深刻化する中、宮城県大和町の運送会社が東北で初めて、トラックドライバーとして外国人を採用し、入社式を開きました。
大和町に本社を置く運送会社・富田運輸に入社したのはタイ出身のシリパッタラトーンさんとノンタワットさんです。
この日は大衡村の物流倉庫で入社式が開かれ辞令とともに記念品としてタイヤの空気圧を点検するハンマーが手渡されました。
シリパッタラトーンさん
「気持ちはうれしいです」
ノンタワットさん
「私は子供の時から運転が好きなので、いろいろな景色が見られたらうれしいです」
物流業界ではドライバーの高齢化や人手不足が課題となっています。こうしたことを受け、国は去年3月、在留資格・特定技能1号に自動車運送業を追加し外国人がトラックやバス、タクシーの運転手として働くことが可能となりました。
富田運輸によりますと、外国人をトラックドライバーとして採用するのは東北では初めてだということです。
富田運輸国内輸送統括部 松田雅範部長
「2024年問題以降、ドライバーの高齢化や人材不足がありましたので、期待はかなりしています」
二人は今後、大型免許の取得を目指して、日本の交通ルールなどを学び早ければ年内にもトラックドライバーとして働き始める予定です。