国内で唯一現存する旧日本軍の戦闘機「紫電改」。この機体を展示する愛媛県愛南町の施設をリニューアルのため、県がクラウドファンディングで寄付を受け付けていて、2段階目の目標の3800万円を達成したと12日に発表しました。次の目標は5700万円を掲げています。
旧日本軍の戦闘機「紫電改」は、愛南町の久良湾で1979年に引き揚げられた国内で唯一現存する機体。国内で13例目の「重要航空遺産」に7月25日に認定されています。
愛媛県は展示館の老朽化に伴うリニューアルを巡り、ふるさと納税型のクラウドファンディングで寄付を募っていて、機体の補強にあてる第1段階の目標の1000万円をわずか3日間で達成。次の目標額だった3800万円は8月10日に達成しました。第2段階で集まった寄付は移設用の土台の製作やクレーンを使った移設に充てられることになっています。
また次の3段階目の目標を5700万円に決定。集まった寄付はデジタル技術を使って、機体の技術資料や関係者の証言など「紫電改」に関わる資料や記録を展示・保存のほか、「紫電改」の3D化に使う予定としています。
愛媛県は戦後80年の歳月が流れ、「紫電改」は戦争の記憶と平和の尊さを未来に伝えるかけがえのない存在とし、引き続き支援を求めています。
このクラウドファンディングは9月5日まで受け付けていて、県外在住者には県産真珠付きの紫電改バッジなどの返礼品も用意されています。
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