シリーズでお伝えしている「はじめよう防災プラス」。
今回は、フジテレビアナウンサーによる防災動画プロジェクト「備えよう」とコラボしてお伝えします。
12日は、川のレジャーの危険性を考えます。
東京・青梅市の多摩川では、平日も多くの人が川遊びを楽しんでいました。
こうした川のレジャーで気をつけたいのが水の事故です。
2024年1年間、海や川などで起きた水難事故は過去10年で最も多くなりました。
そして、中学生以下が犠牲となったケースの6割以上が川でした。
どうすれば川の事故を防げるのか。
フジテレビアナウンス部で防災班として活動している上垣皓太朗アナウンサーが、川の安全対策に詳しい専門家に同行してもらい検証します。
事故を防ぐためのポイント1つ目は、「川に適したライフジャケットを着用」することです。
河川財団・菅原一成上席研究員:
体にフィットさせるために、キュッと。
上垣皓太朗アナウンサー:
これは誰かに手伝ってもらう?
河川財団・菅原一成上席研究員:
なかなか1人でやりづらい場合は誰かに手伝ってもらって。
川は流れが速いので、強く引っ張られても脱げないよう、体にフィットさせることが重要です。
いざ、川に入っていきます。
上垣皓太朗アナウンサー:
小魚が泳ぐ穏やかな川です。ここにどんな危険が潜んでいるんだろうというくらいなんですが、あっ、ちょっと深くなってきました。ちょっと、あー、いきなり深くなってきました。
水中でたった6歩進んだだけで、足がつかなくなります。
そして、水の力によって体のコントロールが利かない状態に。
上垣皓太朗アナウンサー:
ライフジャケットがなければ、一気にそのまま沈んで、より深いところに流されていたと思います。
この日、川の水の量はいつも通りでしたが、一気に体が流されました。
ここで2つ目のポイントです。
もし流された場合、身を守るために重要なのが「漂流姿勢」です。
ラッコのようにつま先を立て、顔を正面に向けます。
顔を正面に向けていることで、流れが穏やかな場所を探せるということです。
漂流姿勢を取らず、体が流木などに引っかかった場合、毎秒2メートルの急な流れでは約200kgの強い力で押さえつけられてしまいます。
一方、漂流姿勢を取っていれば、引っ掛かるリスクを下げることができます。
河川財団・菅原一成上席研究員:
漂流姿勢もライフジャケットがないとできない。ライフジャケットがないと、かなりリスクは高いというのが川のフィールド。川で遊ぶ際、ライフジャケットは必須。
水の事故ゼロへ。
楽しい川遊びのため、万全の備えをお願いします。