老舗ミシンメーカーがトヨタ車体とコラボ。
先端技術を使ったミシンが万博で展示されました。

ミシンを持ち上げて垂直に縫う。
大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンで多くの視線を集めていたのは、老舗ミシンメーカー・アックスヤマザキの「MIRAIミシン」です。

斬新な使い方をするこのミシンですが、実は意外な企業とコラボしています。

アックスヤマザキ・山﨑一史社長:
トヨタ車体のタグステッチ工法という技術を世の中に広めてほしいと連絡をもらった。トヨタ車体の技術を活用して、家庭用ミシンとして世の中の役に立つミシンにしようと開発がスタートした。

世界で初めて一般家庭向けに取り入れられた「タグステッチ工法」という下糸の代わりにタグを打ち込む技術を活用することで、自転車のサドルなどの立体物を直接縫えるようになりました。

あまり力を加えなくても簡単に縫っていくことができ、縫っている感覚はとても軽いといいます。

来場者からは「(これまでのミシンでは)縫えないところも縫える。カバンがちょうど破れていて、立体的に縫えたらいいな」「考えもしなかった方法で縫うっていうのが、すごく斬新」「SDGsも含めて日本も進んでいってほしい」といった声が上がりました。

これまで家庭で直せず廃棄されてきた立体的なソファやサンダルなど、今後は捨てるという概念をなくし補修やリメークが手軽にできるサステナブルな“MIRAI”を目指すといいます。

アックスヤマザキ・山﨑一史社長:
今まで普通のミシンではできなかったDIY・立体物の補修を当たり前にすることで、世の中の廃棄の問題や物を大事にするということを一人一人ができるSDGs、そこにこのミシンが貢献できればなと。

未来を担うこのミシンは、2026年の商品化に向けて改良を進めます。