土砂崩れがあった熊本・甲佐町から、テレビ熊本・寺田菜々海アナウンサーが中継でお伝えします。
11日午後3時ごろ、ようやく雨がやみましたが、甲佐町は8月6日の降り始めからの総雨量が700mmに迫り、熊本県内で最も多くの雨が降っています。
この通りも一時は川のように冠水して避難が困難だったといいます。
奥に見える竹やぶの山肌が大きくえぐられ、土砂が民家に押し寄せています。
倒壊した家屋の住民は避難して無事でしたが、車で避難しようとしていた近所に住む子供を含む家族4人が、車ごと土砂崩れに巻き込まれました。
妻と4歳と1歳の子供2人は消防によって救助されましたが、50代の父親が行方不明となりました。
そして午後1時半ごろ、倒壊した建物の内部で男性が心肺停止の状態で発見されました。
人定など詳細な確認はこれから行われます。
熊本県内は被害の範囲が広く、全容がまだ分かっていません。
熊本県は11日午後、災害対策本部会議を開き、熊本市で男性2人が川に流され安否不明になっていることを明らかにしました。
また、熊本・上天草市によりますと、市内の「白嶽キャンプ場」に続く道路が土砂崩れで寸断され、キャンプ場の利用者など合わせて15人が孤立状態になっているということです。
熊本県内に出されていた「大雨特別警報」は「大雨警報」に切り替わりましたが、油断することなく厳重な警戒をお願いします。