暗闇の中、勢いよく流れる茶色い濁流。
8月7日、中国・北西部の甘粛省で、豪雨による地滑りが発生しました。

一夜明けても勢いが収まらない濁流。
現地の観光施設などにも甚大な被害をもたらしました。

また、流れ出た大量の土砂により、至る所で道路が崩壊。
救助隊に促され、住民が避難する様子も見られました。

中でも、蘭州市では、7日朝から強い雨が降り続き、一部の地域では24時間で220.2mmの降水量を記録。

中国国営メディアによりますと、これまでに15人が死亡、28人が行方不明となっているということです。

また、大雨の被害は南部の広東省でも。

住宅は太ももの高さまで浸水。
倒壊した家屋はがれきで埋め尽くされ、ベッドやストーブなどの生活用品も流されてしまいました。

住人は「30年住んでいますが、こんな水位は初めてです」と話しました。

広州市では、8月の平均降水量のほぼ3倍という記録的な雨が降り、土砂崩れなどで少なくとも7人が死亡したということです。