熊本県に大雨特別警報が発表され、各地で激しい雨が降った。熊本市内では11日未明から朝にかけて、中心部の繁華街で、排水能力を超える雨が降ったためにおきる内水氾濫が発生したとみられる。

イット!に出演した防災システム研究所の山村武彦所長が解説する。

山村氏は熊本市の状況について、「各地区でかなり広い範囲で内水氾濫が起きたとみられる」と話し、水がたまったアンダーパスに車が突っ込んだり、車が流された原因は内水氾濫ではないかと推測した。

午前1時過ぎの熊本市西区では、通りを歩く人の膝くらいまでの水がたまっていた。午前7時ごろになっても、水につかった車が立ち往生している様子が見られた。

内水氾濫への対応策について、山村氏は、「従来は大きな河川の氾濫を心配するケースが多かったが、最近は中小河川や内水氾濫が起きる事が多い。内水氾濫用のハザードマップもあるので、それで確認するとよい」と話した。また家庭内で出来る対応策としては、「シンクや風呂場の排水溝から逆流する『逆流浸水』を防ぐため、水嚢を置くのも一つの手。10リットルの水を入れた水嚢なら10キロになって排水溝のフタをする事ができる」と解説した。

フジテレビ
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