お盆休み中、ひときわ活気に満ちていた鮮魚店。
物価高にもかかわらず、なぜ人が集まるのでしょうか。

「イット!」が注目したのは、お盆休みのお出かけの参考にもなる気になるランキング。
それが、東京23区民が「休日にわざわざ出かける消費の目的地」。
わざわざ足を運んでお金を使う意外な場所を年代別にランキングしたものです。

20代から30代の1位は横浜市野毛町。
野毛ホルモンセンターで知られるエリアです。

そして、注目は2位と5位の鮮魚店。
実は20位以内に鮮魚店が7カ所もランクインしていて、これらのエリアに共通するのが鮮魚チェーン「角上魚類」がある場所です。

11日朝、埼玉県の店舗を取材すると、店の前には開店前から大行列。

鮮度抜群の魚介類やぜいたくなお寿司が所狭しと並んでいます。

訪れた人は「(お盆で)孫たちが来るからね。買いました」と話しました。

そして一番のお目当てが、じゃんけんで勝った人が切り落とした部位を格安で購入できる「マグロの解体ショー」。

盛り上がるお客さんは地元の人だけでなく、駐車場を見てみると、秋田や長野といった遠方のナンバーも見られました。

訪れた人は「茨城県結城市から来ました。1時間30分くらい」「きょうの目的はここでお魚を買って食べる」と話します。

なぜ遠方からわざわざ足を運ぶ人が多いのでしょうか。

角上魚類株式会社 越谷店・古市雅貴店長:
食に肥えた方にご利用いただいていると思います。特に週末はバーベキューの需要が多いと思います。

一方、40代から50代がわざわざ足を運ぶという意外な場所、ランキング1位になったのは横浜市金沢区。

このエリアに行ってみると、3連休最終日ということもあって車が多く止まっていました。
ナンバーを見てみると、東京や千葉など県外のナンバーもあり、こちらも他県から訪れた人がたくさん。

ここは食肉問屋直販の「横浜南部晃進」。

訪れた人は「(Q.どこから来ましたか?)東京・日野市です。(車で)2時間ぐらいですね。いっぱい種類ありますよね、楽しいんじゃないですかね」「味がいいよね」「1回来ちゃうと他に行けなくなる感じ」と話します。

やわらかくて甘みがある三浦牛や希少な黒毛和牛の生ホルモンなどを求め、わざわざ遠方から来る客も多いといいます。

株式会社コーシン・三留晃社長:
和牛となると嗜好(しこう)品ですから、どうしても今の物価高でちょっと控えちゃおうとか。それを少しでも解消できるよう価格でも質でも頑張っている。

物価高が続くお盆休みに、少しでもお得にこだわりの品がそろう場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。