気象庁は先ほど、熊本県の玉名市や長洲町など7つの市と町に出していた大雨特別警報を大雨警報に切り替えました。
熊本県内では、これまでに道路の冠水や河川の増水による土砂災害などの被害が相次いでいて、気象庁は引き続き身の安全を確保するよう呼びかけています。

市内の広い範囲で冠水被害などが出ている熊本・玉名市から、11日午後3時45分現在の様子をお伝えします。

玉名市役所から2kmほど離れた県道の交差点には、つい20分ほど前まで大きな水たまりができて冠水していて、自動車がスピードを落としてゆっくりと走りながら渋滞ができているような状況でした。

また、周辺の人に話を聞くと、この辺りは腰の辺り約80cmほど冠水し、近くにある自動車販売店やスーパーなども大きな被害を受けたということです。

午後2時前に佐賀県から玉名市に入った時は目の前が見えないほど土砂降りでしたが、現在はパラパラと小雨が降るような状況です。

近くの用水路に来てみると、室外機が外れているのが見えます。
草や木なども近くの柵に散乱していて、その辺りまで水位が上がったことが見受けられます。

また、用水路の目の前にあるラーメン店で話を聞きました。

今回は特別に許可を取って中を撮影させていただきます。
ラーメン店の壁には汚れが出ていて、その辺りまで水位が上がったということです。

店内を見ると冷蔵庫が倒れているほか、椅子やテーブルなども汚れたり倒れたりしていて、とても営業できる状況ではありません。

店の関係者に話を聞くと、「手も付けられない状態で保険会社にも連絡がつながらず困っている」と話していました。