デジタル技術や地域のコミュニティー活動を生かした、未来の医療と健康増進のあり方を探るプロジェクトが岩手県紫波町で始まり、8月10日に記念のシンポジウムが開かれました。
紫波町は、町内で活動する一般社団法人「みんなの健康らぼ」などと共に、未来のあるべき医療や健康増進の地域モデルを探るプロジェクトに取り組むことになり、10日は協定の締結式が行われました。
そして式の後には、プロジェクトに参加する団体によるシンポジウムが開かれました。
このうち「関西ヘルスケアサイエンスインフォマティクス」の龍岡久登代表理事は、「VR(仮想現実)やAIといった技術を活用し、医療を巡る課題解決への方策を探りたい」と抱負を語りました。
関西ヘルスケアサイエンスインフォマティクス 龍岡久登代表理事
「技術というのは課題を解決するためにあって、明日が必ず良くなる方向に社会を持っていって、それで希望が生まれて、次世代にバトンを渡せたらと強く願っている」
また町内で「コミュニティナース」として活動する看護師の星真土香さんは、住民と共に畑で野菜を育て、それを使って調理をする活動を通し、孤立の予防や健康増進に取り組んでいることを紹介しました。
一般社団法人みんなの健康らぼ 坪谷透代表理事
「現状の医療や、それを取り巻く環境を理解した上で、50年後の未来がどうあったらいいか、そういうことをみんなで議論して、それに向かう活動をしていければ」
このプロジェクトはトヨタ財団から1000万円の助成を受けているということです。