中東を舞台に開催される“世界一過酷な” モータースポーツ競技のひとつ「ダカール・ラリー2026」に参戦する日野自動車のチームに、山形県内の自動車販売店の男性がメカニックとして選抜された。幼いころから憧れていたレースに帯同する意気込みを聞いた。

8000キロの悪路を14日間で完走目指す
ダカール・ラリーは中東サウジアラビアを舞台に、砂漠地帯や山岳地帯など約8000キロの悪路を2週間かけて走り抜け、総合タイムを争うレース。

8000キロを想像できるだろうか。
毎年、参加チームの約半数がリタイアすることから“世界一過酷なラリー”ともいわれる中、日野自動車は1991年の初参戦以来、「トラック部門」で34年連続完走を果たしている。

2026年大会は、2025年大会の車両をベースに、悪路走破性向上によりレース中の平均車速を上げ、上位入賞を目指すという。

何が何でもゴールするため知識と技術力で勝負
そんな「ダカール・ラリー2026」に出場する日野自動車「日野チームスガワラ」の一員として帯同するメカニックに選ばれたのは、庄内町出身の田澤正和さん(36)。
全国の販売店から選ばれた精鋭による最終選考会に臨み、田澤さんを含む3人が狭き門を突破してメカニックとして選抜された。
西東北日野自動車山形支店に勤務する田澤さんは、技術力に加え、コミュニケーション能力や安全規範遵守など、総合的なバランスを高く評価された。

メカニックは車両がトラブルに見舞われた時に、物資や設備が限られていても、徹夜をしてでも何としてでも間に合わせる縁の下の力持ち的な存在。
日ごろのお客さまサポートで培った技術力を生かすことはもちろん、前回大会で得た解析データや乗員からのフィードバックを元に、車両が停まることなく進み続けられるようサポートする。

西東北日野自動車山形支店・田澤正和さん:
幼いころからの夢だった。自分への挑戦が一番。
しっかりここで積み上げてきたスキル・知識を十二分に発揮したい。
35回連続完走を達成し、前回参戦したメカニックから引き継いだバトンを必ず次に渡す。

田澤さんが参戦する「ダカール・ラリー2026」は2026年1月3日から14日間の日程で行われ、35大会連続完走、そして上位入賞を目指す。

(さくらんぼテレビ)