7日未明からの記録的な大雨で浸水被害を受けた地域では、ようやく水が引き8日朝から少しずつ片付けが始まっています。
しかし、一部地域では田んぼが水没するなどの被害が出ており薙ぎ倒された稲穂は手つかずのままで収穫に影響がでることが心配されます。
7日未明からの大雨で富山県内では、200ミリ前後の雨量を記録するなど、8月の平年の1カ月の降水量を超す地点がありました。
高岡市でも、雨量が200ミリ近くに達し(194.5ミリ)氾濫危険水位を超えた小矢部川の支流「黒石川」の川の水があふれ出て浸水被害が出ました。
*リポート
「大雨から一夜明け、黒石川の水位は下がりました。きのう一体が浸水していたこちらも水は引きましたが、泥が残っていたりゴミが溜まっていて若干の異臭がします。10センチほどまで浸水したこちらの鉄工所も今朝から片付け作業に追われています」
高岡市福岡町にあるヨツヤ鉄工所では工場に置いてあった機械が水に浸かるほどの被害を受けました。
*ヨツヤ鉄工所 四津谷武治さん
「この下にあるモーターがつかるくらいまで水があった。点検しないと使えるかわからない。重宝している機械なので早く直さないと収入にも大きく響くので大変、困っている」
8日は、従業員が出社時間を2時間早め、軍手や布などを使い床の水分を拭き取るなど蒸し暑さの中作業を進めていました。
7日は「黒石川」の中橋から500メートルほど下流の地域で、堤防を超えてあふれ出た川の水が田んぼに流入しました。
*リポート
「向こうは新しい橋が掛けられ護岸が整備されていますが、こちらから下流は整備が進んでいません。ゴミが橋に絡まり水が逆流したということです。越水した水はこちらの田んぼに流入し、流れてきたゴミが稲穂に絡まっています。」
8日午前中までに水は引きましたが、稲穂が薙ぎ倒され流れてきたゴミが絡まり無残な大雨の爪痕をみせていました。