東京・調布市で7月、自転車同士が正面衝突する危険な瞬間がカメラに捉えられた。
歩道から車道に出ようとした自転車の男性と、反対から来た自転車の女性が接触し、片方は転倒した。専門家は自転車の男性側が、車道に入った際に本来走るべき左側を走っていなかったことに過失がある可能性を指摘している。

2台の自転車同士が正面衝突

東京・調布市で7月11日に撮影されたのは、自転車同士が正面衝突した危険な事故の瞬間だ。

事故直前、画面奥の歩道から自転車の男性が走ってきていた。男性は前を歩く歩行者を避けようと車道に出ようとしていた。

2台の自転車が衝突した瞬間(提供:ドラレコライダー)
2台の自転車が衝突した瞬間(提供:ドラレコライダー)
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次の瞬間、手前側から現れた自転車に乗った女性と衝突してしまう。女性は衝突したはずみで、車道に転倒した。

一部始終を見ていた撮影者は、「ドラレコ見返したら、手前から来ている自転車もよそ見しているし、どっちもどっちかなって思い始めて…」と語っている。

過失はどちらに?論点は“車道への侵入時”

交通ルールに詳しい高山弁護士によると、2人が走っていた歩道はどちらも自転車の通行が禁止されている道だという。

本来左側を走らなければいけなかった男性(提供:ドラレコライダー)
本来左側を走らなければいけなかった男性(提供:ドラレコライダー)

映像をよく見ると、実際に事故が起きたのはお互いが車道に出てからだった。高山弁護士は、自転車も車道では原則として左端を走行しなければならないため、男性側の過失割合が高くなる可能性があると説明している。

いつどこで起きてもおかしくない自転車同士の身近な事故に、撮影者は「自転車が急に車道の方に飛び出してきたりとかは本当しょっちゅう起こるので、車両を運転しているという自覚は持とうね、というのは思いました」と語っている。
(「イット!」 8月7日放送より)

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