高温傾向が続くことしの夏、農作物への影響が懸念されます。木村知事は7日、県が昨年度立ち上げたプロジェクトチームの活動の一環としてミカンの生産地などを視察しました。
全国有数のミカンの生産地、熊本市西区河内町を訪れたのは木村知事や西野太亮衆議院議員です。県は去年の記録的な猛暑をきっかけに野菜や果樹などの高温対策プロジェクトチームを立ち上げていて7日はその取り組み状況を確認しました。『夢未来みかん』のブランド名で全国に出荷されているミカン、収穫は秋以降ですが夏の高温対策が品質に関わってくるといいます。
【中原理菜アナウンサー】「ミカンの日焼けを防ぐためこのような果実用の白い布で覆うなどして生産者は工夫を重ねています」
このミカン畑ではことし初めて、県の補助で果実用の布での保護や光を反射させる炭酸カルシウムの散布を行いました。現時点で日焼けの被害はないということです。また、同じく河内町のイチゴ生産者も視察。高温になると苗が育たないため農業用ハウスに遮光ネットを張ってハウス内の気温を下げるなど工夫をしていました。
【木村敬知事】「今のところは順調という実感はあるが気候変動の中ですので常に夏の高温の状態を見て必要な対策を講じていきたい」県は引き続き高温対策につながる資材などの導入補助を行うとしています。