機械メーカー「大川原化工機」の冤罪事件で、警視庁と警察庁は、当時の公安部幹部ら19人について処分や処分相当にしたと発表しました。

警視庁の迫田裕治警視総監は午前、記者会見を開き、裁判で捜査の違法性が認められた「大川原化工機」の不正輸出事件を巡り、深く頭を下げて謝罪しました。

また、迫田総監は会見の中で、「公安部の捜査指揮系統の機能不全が最大の反省事項だった」と述べ、再発防止対策の徹底を誓いました。

検証報告書がまとまったのを受け警視庁と警察庁は、退職者も含めて捜査に関わった公安部幹部ら19人を処分または処分相当にしたと発表しました。

このうち、最も重い処分となったのは、すでに退職した当時の外事一課の管理官と係長の2人で、1カ月間の減給10分の1相当となりました。

すでに退職しているため自主返納を求め、2人も返納の意向を示しているということです。

また、当時の公安部長ら6人を訓戒や注意、11人を口頭厳重注意などとしています。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。