群馬県伊勢崎市で観測史上最高の41.8℃を記録し、関東各地が“歴史上一番暑い1日”となった8月5日。

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北日本では記録的な大雨となり、“猛烈な暑さ”と“ゲリラ雷雨”…異常な天気に見舞われた、列島の1日を追いました。

“歴史的な暑さ” 野菜や動物にも影響…

5日、八王子市では最高気温40.3℃、青梅市では40.4℃を観測した東京。都内で40℃を超えたのは2018年以来 7年ぶりだといいます。

東京消防庁によると、都内では、熱中症により195人が救急搬送され、今季最多を更新。

最高気温が40℃以上となったところは、1日としては、観測史上最多の14地点で、そのすべてが関東地方と、これまでに経験したことがない、歴史的な暑さとなりました。

群馬県伊勢崎市では午後2時26分に、日本の“歴代最高気温”となる41.8℃を観測。

そんな危険な暑さの中、「サン!シャイン」が取材したのは、伊勢崎市のお隣、5日に全国3位となる41.2℃を記録した、群馬県桐生市です。

駅前の生花店には、色とりどりの花が並んでいましたが、お客さんはゼロ。店内にいる犬も、どこか元気がなさそうです。

駅前の生花店:
(お客は)ゼロです、ゼロですよ。(外に)出てこないですもん。

連日の暑さで、野菜も大きな影響を受けているといいます。
オクラやキュウリ、ナスなどを栽培しているという男性に話を聞くと、暑さの影響で、野菜の成長が早まり、収穫できる期間が短くなっているといいます。

畑作業をしていた男性(80代):
早くダメになってしまいますね、成長が早いんですよ。なり始めると毎日来ないと大きくなりすぎてしまうので。来ないと、ここにあるように捨てなくちゃいけなくなる。

影響を受けているのは、動物たちも例外ではありません。

「モーモーパラダイス」小林友那代表:
牛も人間も普通では生きていけなくなるくらい、異常な暑さだと思っています。

牧場「モーモーパラダイス」では、牛舎の中に数台の送風機を設置していますが、温度を計ってみるとなんと43℃。少しの作業でも、じっとりを汗をかくほどの暑さです。

牛の健康を守るために、牛たちの体に丁寧に水をかけてあげます。

「モーモーパラダイス」小林友那代表:
首から背中に大きな血管が通っているのでそこを水で冷やすようにして、体温を下げています。特にこのジャージー牛というのが暑さに弱い種類なので、本当に、対策はこまめにやっています。
自分一人で牧場をやっているので、休みもなしで。その日の気温にもよるんですけど、1時間に1回やるときもあります。きょうみたいな異常な暑さの日はしっかりめにやってます。

熱中症リスク高「非常に危険な状況」

6日も各地で大気の状態が非常に不安定となり、東北や北陸などで警報級の大雨となる可能性があるといいます。

天達気象防災キャスター:
すでに大雨警報が出ています。6日の午前6時時点で、能登半島のあたりに活発な雨雲がかかっています。非常に積乱雲が発達しています。
この雨雲の原因が、そもそも全国的に覆っていた猛暑なんです。先週やってきた台風8号が熱帯の空気を引き連れていましたので、大体気温が1℃上がると、雨雲の元の水蒸気って10%くらい増えちゃうんですよ。だから、猛暑になればなるほど、雨が激しくなる。だから、もっと極端になるんです。

その状況で、今地盤の緩んでいる能登半島付近に活発な雨雲が通っていて、これからさらに大雨になる可能性があります。新潟では洪水警報も出ていますので、川が氾濫する可能性もあります。
東北、北陸は深夜の大雨になる可能性もあるので、暗くなってから外に出るのは危ない可能性があるので、夕方の天気予報をもう一度確認してください。

天達気象防災キャスター:
気温は、きのうに引き続き40℃近くに上がると思われます。予想最高気温は、甲府で39℃、東京もきのうに引き続き今年一番の暑さを更新する可能性が出てきています。
これだけ気温が上がると普通はカラっとしてくるんですが、熱帯の空気なので、ムシっとする感じもありますから、熱中症のリスクが非常に高く、ほぼ全県に熱中症アラートが出ており、運動をすると非常に危険な状況になります。
(「サン!シャイン」 2025年8月6日放送)