テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「天気図に現れる猛暑のサイン」についてお伝えする。

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5日の宮崎県内は、古山予報士の予報通り猛暑。風も「熱風」だった。最高気温は、暑さの常連・美郷と並んで宮崎市も37.4℃で、ことし最高に。消防によると、この暑さで熱中症で搬送された人も県内で9人となっている。全員意識はあるものの、3人は入院が必要な中等症ということだ。(5日午後5時時点)

6日も暑さに気をつけていただきたいが、夏休みという事で、子供たちに天気に興味を持ってもらおうと新コーナーがスタート。その名も「ふむふむ天気図」 天気図をちょっと詳しく、ちょっとマニアックに説明していくコーナーだ。

まずは、気圧配置から暑さ・寒さを知る方法。ロシア付近に高気圧、日本の東海上に低気圧がある場合、日本付近は「暑くなる」「寒くなる」どちらだろうか?答えは「寒くなる」

この気圧配置は、西に高気圧、東に低気圧の「西高東低」=冬型の気圧配置と呼ばれるものだ。冬のシベリアは冷たい空気の生産工場となっていて、空気の流れも水と同じで高いところから低いところに流れていくので、冷たい空気がどんどん流れ込んで、厳しい冷え込みとなる。

では、九州の南に高気圧、北海道の北に低気圧がある場合はどうだろうか?「南高北低」という言葉はあまり聞きなれないが…。

正解は「暑くなる」 南の暖かい空気がどんどん北に流れ込むため、「高温のサイン」と言われる。

これを踏まえて5日の天気図見ていくと、南に高気圧、北に低気圧。「南高北低」で、実際に暑くなったことがわかる。

最高気温を見ると、群馬県伊勢崎で41.8℃と、国内史上最高気温となった。群馬県には古山キャスターの同期のキャスターがいて、「外に出ると呼吸しづらい」と話していたとのことだ。本当に危険な暑さとなっている。

この気圧配置は明日6日も続きそうだ。予想気温は高いところで、西都市と宮崎市内で36℃が予想されている。そして、最低気温が宮崎市で28℃。最高気温ではなく、最低気温が28℃だ。夜も熱中症のリスクが高まるので、エアコンを使って涼しくして休んで欲しい。

(テレビ宮崎)

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