岩手県矢巾町医大通の商業施設の一角に店を構える「キッチンキクチ」は、2025年4月にオープンした人気の洋食屋だ。

オーナーシェフの菊池純さんは「このエリア(矢巾町)が私の生まれ育った場所でもあり、昨年までサラリーマンを十数年、その前に飲食を10年くらいやっていた。独立するという思いは昔からあったが、タイミングがあり、この物件とも出会い一念発起で開店させた」と創業の経緯を話す。

店の一番人気は手作りのハンバーグだ。
「牛骨や香味野菜で炊くデミグラスソースで仕上げるハンバーグ。(ハンバーグの)タネにもスープの煮こごりを混ぜることでジューシーに肉汁があふれるハンバーグに仕上げている」と説明する菊池さん。

グランドメニューのハンバーグプレートMは、パテの重さが180グラム。ナイフを入れたとたんにあふれ出す肉汁の様子に、客から歓声が上がることもあるという。
すっきりとした味わいのデミグラスソースが肉のうまみをより引き立てる一品だ。

菊池さんは「開店から3カ月しかまだ経っていないが継ぎ足しで育てていきたいのが”デミグラスソース”。ソースとハンバーグを絡めることで肉汁と混ざり、おいしく味わってもらえる」と語る。

人気のハンバーグを味わうなら平日のランチがお得だ。ハンバーグとエビフライのセットが1000円(税込み)で提供されている。

「キッチンキクチ」では、メインの洋食だけでなく、懐かしさを感じる喫茶店メニューも自慢だ。中でもおすすめは自家製プリン。

菊池さんは「プリンはじっくり蒸しあげて仕上げている。カラメルをしっかり苦みを出すところまで煮詰めて焦がす。滑らかで甘さの中にカラメルの苦みがしっかりと利いた手作り感満載のおいしいプリンになっている」と自信を見せる。

他にも、グラスを彩るグラデーションが美しいメロンフロートなど、洋食店で味わう特別感とともに子どものころの思い出を呼び覚ますメニューが揃う。

オーナーシェフ 菊池純さん
「洋食はちょっとごちそうみたいなイメージがあり、私が子どもの頃とかはファミリーレストランなどがあまり多くなかったので、ごちそうのイメージがあった。今もそのイメージは変わらず、でももっと身近に、”町中華”ではなく”町洋食”みたいなイメージで気軽に食べていただけるようなものを作りたいと思っている」

年代を問わず心ときめく料理が楽しめる「キッチンキクチ」。地元・矢巾町に根付き、親しまれる”町洋食”の新たな名店として今後も注目だ。

岩手めんこいテレビ
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