「お次、お探しは?」声かけた相手は警察官
東北最大の歓楽街・仙台市国分町で、風俗店への客引きをしていた男たちが、“声をかけたくない相手”に話しかけてしまった。
逮捕されたのは、仙台市内に住むアルバイトの男(47)と、住居不詳・自称44歳の男の2人。いずれも迷惑行為防止条例違反の疑いが持たれている。
彼らが声をかけたのは、街中を私服で警戒していた男性警察官だった。
「デリヘルの街なんで」「半額くらいまでいけますよ」
警察によると、最初に声をかけたのはアルバイトの男。7月30日午後9時20分ごろ、青葉区一番町の路上で、こう話しかけたという。
「仙台ってデリヘルの街なんで」
「一応デリヘルって感じですね」
「デリヘルの店舗契約させてもらってるんで」
15分後には、国分町2丁目で別の男が、同じく警戒中の警察官に接触。
「お次、お探しは?」
「たとえば、ガルバ、おっぱぶ、デリヘル」
「おっぱぶだったら、半額くらいまでいけますよ」
“その道”に詳しそうなセールストークが展開されたが、相手は一般客ではなく、取り締まりの真っ只中にいた警察官。2人はその場で逮捕された。
「生活費のため」容疑認める 七夕前に一斉取り締まり
2人は容疑を認めており、自称44歳の男は「生活費を稼ぐためだった」と話しているという。
仙台市の国分町周辺では、8月6日から開催される仙台七夕まつりを前に、県警が客引きやスカウト、飲酒運転などの“夜の違反行為”に対する集中取り締まりを強化している。
七夕を前に、星空の下での取り締まりはまだまだ続きそうだ。