カムチャツカ半島沖地震による津波注意報は、31日午後4時半にすべて解除されました。宮城県内では「安心した」との声が聞かれた中、カキ養殖などで被害が深刻な可能性があります。
記者リポート
「津波注意報の解除を受け、石巻市では安堵の声が聞かれています」
街の声は
「安心しました」
「海に近づかないようにしようと思っていた」
「津波は怖いので、これで安心して暮らせるかと思います」
安堵の声が聞かれた一方で、深刻な被害が懸念されるのは…
高橋咲良アナウンサー
「気仙沼湾の上空です。気仙沼大島大橋の近く、カキの養殖いかだと見られる物が散乱しています。一部まとまってしまったり、ひっくり返ったりしています。」
31日朝の魚市場。がらんとしています。
気仙沼市だけでなく、石巻市などにある県内主要の魚市場は、競りなどができない状態となっていました。
気仙沼市の菅原茂市長は、海の様子を見に行きたくなる気持ちに理解を示しつつも、警戒をゆるめないよう、呼びかけていました。
気仙沼市 菅原茂市長
「引き続き海に近寄らない。養殖施設だとか、自分の船の状態などを見に行くことは(注意報の)解除後にしてもらいたい」
一方、多賀城市を流れる砂押川では、30日に続き、31日朝も、津波が遡上したとみられる映像が捉えられています。