鹿児島県内の離島でも津波が観測されています。
それぞれの離島では地域の実情に合わせた対応が取られています。
鹿児島県奄美市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」です。
津波注意報の発表を受け、人気のカヌーツアーを午前11時半以降、中止にしました。
「本日2時半でご予約受けていましたが、注意報が解除されるまではご案内できない状態になっている。申し訳ございませんがまたのご利用お待ちしております」
夏場のかき入れ時に多くの観光客らが訪れているマングローブパーク。
スタッフは予約者に中止を電話で知らせたり、受け付けに来た観光客らに直接伝えていました。
大阪からの観光客
「今日は泳ぎに行ったが、そこも津波注意報が出ていて泳げなくて、カヌーは行けるかなと思ってきた。(津波注意報が)解除されるまで出せないということで、仕方ない」
こちらのマングローブ林は湾の奥に位置しており、津波が押し寄せてくると、通常より波が高くなる恐れがあることから中止の判断に踏み切ったということです。
黒潮の森マングローブパーク・カヌー班の山久広男さん
「湾の奥は波が増幅され、波が1mよりも高くなる可能性もあるので、安全を第一に考慮した。営業的には痛いところはあるが、高い波がくると小さなカヌーなので影響は大きいと思う」
マングローブパークでは津波注意報が解除されれば、カヌーツアーを再開することにしています。
変わってこちらは鹿児島県の種子島の西之表市です。
防災無線で沿岸部の地域に注意が呼びかけられたほか、消防車もパトロールで走り回っていました。
西之表市の西に位置する馬毛島では、アメリカ軍の訓練移転などで自衛隊の基地工事が進み約4200人が仮設宿舎に住みながら作業をしています。
九州防衛局によりますと、今回の注意報を受けて、津波到達の可能性がある沿岸部については、工事関係者の退避を指示し、馬毛島に接岸していた船舶については沖合への退避を指示したということです。