トカラ列島近海の群発地震が続く中、鹿児島県十島村役場には坂井防災担当大臣が訪れ、久保村長らとの意見交換が行われました。

31日朝の悪石島のやすら浜港の様子です。島外避難を続ける9人のうち、悪石島の3人が31日、島に戻りました。

震度4以上の地震が5日間発生しないという、十島村の帰島基準を満たした形では、初めて島に戻ったことになります。

また午後には十島村役場に坂井防災担当大臣が訪れ、久保源一郎村長や鹿児島県の塩田知事と意見交換を行いました。

坂井防災担当大臣
「十島村についても現場や現地の皆さんのニーズを伺い、今後の対応を努めていく」

久保村長と塩田知事からは、更なる支援を求める要望書が坂井大臣に手渡されました。

要望書は農林水産業や民宿などができず経済的な影響を受けている島民への支援や、今後、地震が発生した場合に自衛隊の派遣などを求める内容になっています。

非公開の意見交換で坂井大臣は「検討していく」と話したということです。

また、避難者の宿泊費などを国や県が負担する災害救助法も8月9日まで延長が決まったということです。

十島村・久保源一郎村長
「(島民への支援に)取りこぼしがないか(災害救助法が)延長した1週間を最大限に利用して住民のために使っていきたいと考えている」

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。