新燃岳の噴火にともなう土石流災害を防ぐため、鹿児島県霧島市の霧島川の砂防ダムでは緊急の除石工事がはじまりました。
緊急の除石工事が始まったのは霧島市霧島田口の霧島川10号えん堤です。
砂防ダムを埋め尽くす新燃岳の火山灰を含んだ土砂が4台の重機で次々と取り除かれていました。
10号えん堤は、2011年の新燃岳の噴火を受け整備され、2018年に完成しましたが、6月始まった一連の噴火でダム内が土砂で満杯になり、砂防の専門家らが緊急工事の必要性を指摘していました。
緊急工事では、この上流にある砂防ダムの土砂も取り除かれる計画で、その量は10トントラック5000台分に上るということです。
県姶良・伊佐地域振興局 河川港湾課 長崎雅哉課長
「火山の周囲に大量の火山灰が滞積して、雨が流れ込むことが想定されるので、そのまま下流に流れてしまうと被害が発生するので、火山灰が滞積するスペースを確保することで、次の出水に備えたい」
県は2025年12月までに工事の完了を予定しています。