24時間以上続いた津波注意報に、鹿児島県指宿市の砂むし温泉も一時営業を休止しましたが、31日は午後から受け付けが再開されました。
錦江湾沿いにある指宿市の砂むし会館「砂楽」です。
津波注意報の発表をうけ、30日から砂むし温泉の受付中止を余儀なくされました。
砂むし会館「砂楽」・福永成昭事務局長
「夏休みに入っているので、家族連れなどに『入浴ができないか』など電話での問い合わせが多くあり、営業している身としては非常に心苦しい気持ちです。津波となると身の危険、安全が重視なので(受付中止は)致し方なかった」
一夜明けた31日も受け付けを見合わせる中、ロビーで時間をつぶすこちらの男性は福岡市から訪れたそうです。
福岡からの利用客
「知らなかったので、来てみてこの状況を知り「あ、そうなんだ」と思った。夕方の列車で戻るので、どうしようかと。一応ゆっくり待ってどうしようかなと」
津波注意報が解除されると、スタッフは再開へ向け消毒などの作業に追われます。
受け付けが再開されたのは午後2時すぎ。
待ちわびた人たちが次々に訪れ浴衣姿で砂むし温泉へー
スタッフ
「温度は大丈夫ですか?」
波の音に癒やされながら、砂むし温泉を楽しむいつもの光景がようやく戻りました。
利用者
「待ったかいがありました。やはりいいですね 波の音が気持ち良くて。最高です」
「きのう(砂むし温泉に)来る予定だったが急きょ予定を変更した。もう仕方ないですね 自然のことなので」
一方、こちらは西之表市の浦田海水浴場。
種子島・屋久島地方は県内で唯一、午前中に津波注意報が解除されませんでした。
この理由について気象庁は…
気象庁の担当者
「種子島・屋久島地方、特に種子島熊野については、若干この辺りの所で数時間程度、大体0.4メートルくらいの津波の高さとなっているが、こういう津波がまだ継続して観測されている」
31日も種子島では海水浴場が閉鎖され、訪れた親子は残念そうな様子でした。
観光客
「きょうは東京から来ました。きょうは楽しみに来たが、こういう形で残念だけど、泳げないけど一目見ようと思い、きょう1時間かけて車でここまで来た」
「泳ぐ気満々で来たのでちょっと悲しいけど、海を見て泳ぐ気分になろうと思う」
今回の津波注意報で予定の変更を余儀なくされた人も多いと思いますが、31日夕方ようやくすべて解除となりました。
津波はいつどのような形で発生するか分かりませんので、今回を機にどこに避難するのか、改めて考えてほしいと思います。