テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「藤原効果」についてお伝えする。

まずは「宮崎弁DEてげてげ天気予報」のコーナー、15回目は「都農町」編。面積が広い宮崎県では、同じ県内でも言葉が若干違う。古山予報士自身の勉強のための挑戦でもあり、26市町村制覇を「あいうえお順」で目指している。
あした えれこっちゃやけん 天気 どんげねぉ~?
翻訳すると
あしたは えれこっちゃみやざき(宮崎の夏祭り)だけど 天気 どうなるんだろう?
まつりえれこっちゃみやざき振興会事務局によると、「当日の朝7時によほどの荒天でない限り雨でも開催する」とのこと。市民総踊りは、「参加者が大幅に減った場合に中止」だという。しかしながら、「よほどの荒天」になるかもしれない。古山予報士によると、雨のピークは26日午後から27日朝にかけてとなるそうだ。鹿児島県には線状降水帯の発生予測情報も発表された。宮崎は安全、というわけではないので大雨に警戒が必要だ。

雨の原因となっている台風情報を見ていく。まず台風9号は、この後も北上を続けて、宮崎への影響はないと見ている。そして、「元」台風7号と台風8号は、結構、近い距離にある。こうなると、進路の予想が難しくなるケースがあり、その現象に名前が付けられているという。

それが、「藤原の効果」というもの。藤原さんとは、明治時代の(今で言う)気象庁長官で、その方が名付けたもの。ちなみにイラストは、古山予報士の勝手な藤原さんのイメージで書いたそうだ。

「藤原の効果」とは、2つ以上の台風が接近して存在する場合に、それらが互いの進路に影響を及ぼすこと。そのパターンには6種類ある。「相寄り型」「指向型」「追従型」「時間待ち型」「同行型」「離反型」 今回どの型になるかというのは一概には言えないという。
というのも、上空の気圧の谷、そして偏西風の影響もあるためだ。いずれにしても予想がつかない動きをする可能性があるため、台風の最新情報を確認して欲しい。

26日の予想天気図見ると、日本周辺には二つの台風と熱帯低気圧がある。27日にかけて、大気の不安定な状態が続く見込みだ。
(テレビ宮崎)